国葬された日本人政治家で歴代内閣総理大臣(首相)は誰?日本人一覧も!

安倍晋三元首相の国葬議が2022年9月27日に日本武道館(東京都千代田区)で、午後2時より執り行われますね。

国葬に反対したりと騒がれてもいますが、今まで国葬された人や歴代の政治家は誰がいるのでしょうか?

国葬された日本人の政治家で歴代総理大臣(首相)は誰がいるのか気になります。

また、国葬された日本人はどのくらいいらっしゃるのでしょか?

国葬された日本人の一覧も知りたいですね!

この記事では、国葬された日本人の政治家で歴代総理大臣(首相)は誰がいるのかについて、また国葬された日本人一覧もご紹介します☆

国葬とは?

まず、国葬とは何かについて簡単にご説明します!

国葬とは、国家に対して特別な功績を残した人物の逝去に際し、国費で執り行われる葬儀のことです。

国によってさまざまですが、天皇や国王など、政治を行う首相や大統領などの、国の元首や統治者が対象となる葬儀です。

日本では天皇が崩じたときは、「大喪の礼(たいそうのれい)」と称されます。

「国葬」と「国葬儀」の違いについてはこちらの記事で詳しく解説していますので参考にされて下さい!
国葬と国葬議の違いは?国民葬や合同葬と衆議院葬と参議院葬についても!

国葬された日本人政治家で歴代総理大臣(首相)は誰?

国葬された日本人の政治家で歴代総理大臣(首相)は誰がいるのかご紹介します。

国葬された日本人の政治家で歴代総理大臣(首相)は、2022年9月時点で6名いらっしゃいます。

  • 伊藤博文氏(初代・第5代・第7代・第10代 内閣総理大臣)
  • 山縣有朋氏(第3代・第9代 内閣総理大臣)
  • 松方正義氏(第4代・第6代 内閣総理大臣)
  • 西園寺公望氏(第12代・第14代 内閣総理大臣)
  • 吉田茂氏(第45代・第48代 ・第49代・第50代・第51代内閣総理大臣)
  • 安倍晋三氏(第90代・第96代 ・第97代・第98代内閣総理大臣)

戦後では国葬が執り行われた政治家が吉田茂元首相のみだったため、安倍晋三元首相は戦後2人目の国葬された歴代総理大臣ということになります。

安倍晋三元首相への追悼や哀愁の意をまとめた記事はこちらです。
安倍元首相へ世界中から哀悼の意まとめ!各国の首脳や王室と両陛下からも

伊藤博文(いとう ひろぶみ)初代・第5代・第7代・第10代 内閣総理大臣

言わずと知れた初代内閣総理大臣の伊藤博文です。

伊藤博文元首相は、1909年(明治42年)10月26日、ハルビン駅(現在の中華人民共和国の省級市)で、韓国の民族主義運動家の安重根に3発も胸を打たれ亡くなられました。

1909年(明治42年)11月4日に、日比谷公園で執り行われた伊藤博文元首相の国葬の様子です☆

山縣有朋(やまがた ありとも)第3代・第9代 内閣総理大臣

山縣有朋元首相は、二度の首相を経験し伊藤博文に匹敵する藩閥の最有力者だった方です。

1922年(大正11年)2月1日、肺炎と気管支拡大症のため83歳亡くなられています。

国葬は、1922年2月9日に日比谷公園で営まれました。

山縣有朋元首相の国葬は参列者が少なかったと言われてるらしいですが、諸説あるようです☆

松方正義(まつかた まさよし)第4代・第6代 内閣総理大臣

松方正義元首相は、日本銀行を設立し、金本位制を確立するなどの業績を残された方です。

大正13年(1924年)7月2日、呼吸不全により89歳で亡くなられています。

国葬は、1924年7月12日に東京三田にある松方正義氏の自宅で執り行われました。

お子さんがたくさんいて、明治天皇から何人か聞かれても即答できなかったという逸話があるそうです☆

西園寺公望(さいおんじ きんもち)第12代・第14代 内閣総理大臣

西園寺公望元首相は、伊藤博文が内閣総理大臣時代に病気療養中の時期があり、その時には内閣総理大臣臨時代理を務め、その後に、伊藤博文が単独辞任した際には、内閣総理大臣臨時兼任を務められています。

昭和15年(1940年)11月24日、衰弱により90歳で亡くなられています。

国葬に関しては、西園寺公望氏自身は「俺は死んでも坊主や神主の世話にはならぬ」と言い、辞退したい意向を持っていたそうですが、結局は1940年12月5日に日比谷公園で壮大な国葬が執り行われました。

こちらが西園寺公望氏の国葬の様子です☆

吉田茂氏(よしだ しげる)第45代・第48代 ・第49代・第50代・第51代内閣総理大臣

吉田茂元首相は、東久邇宮内閣や幣原内閣で外務大臣を務めたのちに、内閣総理大臣に就任しています。

戦後の内閣総理大臣で、一度退任した後で再登板し、内閣総理大臣を務めたのは、現在(2022年)のところ吉田茂氏と安倍晋三氏の2人だけとのことです。

1967年10月20日、大磯の自邸にて89歳で亡くなられています。

亡くなる前日には、「富士山が見たい」といい一日中快晴の富士山を眺めていたそうです。

1967年10月31日に、政治家では戦後初めてとなるの国葬儀が日本武道館で営まれました。

吉田茂氏の国葬儀当日は、官公庁や国公立の学校は半休になり、公営競技の開催も中止になるほどで、テレビでも特別追悼番組を放送して国民全体で追悼されました。

吉田茂氏の国葬儀の様子です☆

安倍晋三(あべ しんぞう)第90代・第96代 ・第97代・第98代内閣総理大臣

そして、2022年9月27日国葬儀が営まれる安倍晋三元首相ですね。

2022年(令和4)年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前付近にて行っていた街頭演説の最中に、奈良市在住の男に打たれ67歳で亡くなっています。

2022年9月27日に日本武道館で営まれる、安倍晋三元首相の国葬議会場の様子です☆

国葬された日本人一覧も!

国葬された歴代の内閣総理大臣をご紹介しましたが、総理大臣以外に国葬された人も多くいらっしゃいます。

ここでは、国葬された日本人を一覧でご紹介します!

国葬が営まれた日 被葬者 地位
1878年(明治11年)5月17日 大久保利通 贈従一位勲一等 内務卿(事実上の国葬、準国葬)
1883年(明治16年)7月25日 岩倉具視 贈正一位大勲位 右大臣
1887年(明治20年)12月18日 島津久光 従一位大勲位 公爵 左大臣
1891年(明治24年)2月25日 三条実美 正一位大勲位 公爵 太政大臣
1895年(明治28年)1月29日 熾仁親王 陸軍大将 大勲位功二級 参謀総長
1895年(明治28年)12月18日 能久親王 陸軍大将 大勲位功三級 近衛師団長
1896年(明治29年)12月30日 毛利元徳 従一位勲一等 公爵 参議 旧山口藩主
1897年(明治30年)2月7日 英照皇太后 皇太后 大喪儀(事実上の国葬)
1898年(明治31年)1月9日 島津忠義 従一位勲一等 公爵 参議 旧鹿児島藩主
1903年(明治36年)2月26日 彰仁親王 元帥陸軍大将 大勲位功二級 参謀総長
1909年(明治42年)11月4日 伊藤博文 従一位大勲位 公爵 内閣総理大臣 元老
1912年(大正元年)9月13日 明治天皇 天皇 大喪
1913年(大正2年)7月17日 威仁親王 元帥海軍大将 大勲位功三級 軍事参議官
1914年(大正3年)5月24日 昭憲皇太后 皇太后 大喪
1916年(大正5年)12月17日 大山巌 従一位大勲位功一級 公爵 元帥陸軍大将 内大臣
1919年(大正8年)3月3日 李熈 李太王(元韓国皇帝 高宗)
1922年(大正11年)2月9日 山縣有朋 従一位大勲位功一級 公爵 元帥陸軍大将 内閣総理大臣 元老
1923年(大正12年)2月14日 貞愛親王 元帥陸軍大将 大勲位功二級 内大臣
1924年(大正13年)7月12日 松方正義 従一位大勲位 公爵 内閣総理大臣 元老
1926年(大正15年)6月10日 李坧 李王(元韓国皇帝純宗)
1927年(昭和2年)2月7日 大正天皇 天皇 大喪
1934年(昭和9年)6月5日 東郷平八郎 従一位大勲位 侯爵 元帥海軍大将 連合艦隊司令長官
1940年(昭和15年)12月5日 西園寺公望 従一位大勲位 公爵 内閣総理大臣 元老
1943年(昭和18年)6月5日 山本五十六 元帥海軍大将 正三位大勲位功一級 連合艦隊司令長官
1945年(昭和20年)6月18日 載仁親王 元帥陸軍大将 大勲位功一級 参謀総長
1951年(昭和26年)6月22日 貞明皇后 皇太后 大喪儀(事実上の国葬、準国葬)
1967年(昭和42年)10月31日 吉田茂 従一位大勲位 内閣総理大臣 国葬儀
1989年(平成元年)2月24日 昭和天皇 天皇 大喪の礼
2022年(令和4年)9月27日 安倍晋三 従一位大勲位 内閣総理大臣 国葬儀

引用サイト

皇族の方々も含めると、現時点では29名の方々が国葬されているのですね!

吉田茂氏と安倍晋三氏については「国葬議」となっていますが、若干「国葬」とは定義が異なるようです。

詳しい解説はこちらの記事にありますので参考にされて下さい!
国葬と国葬議の違いは?国民葬や合同葬と衆議院葬と参議院葬についても!

国葬された日本人政治家で歴代内閣総理大臣(首相)は誰?日本人一覧も!のまとめ

『国葬された日本人政治家で歴代内閣総理大臣(首相)は誰?日本人一覧も!』のまとめ

国葬議とは?

国葬とは、国家に対して特別な功績を残した人物の逝去に際し、国費で執り行われる葬儀のことです。

国によってさまざまですが、天皇や国王など、政治を行う首相や大統領などの、国の元首や統治者が対象となる葬儀です。

国葬された日本人政治家で歴代総理大臣(首相)は誰?

国葬された日本人の政治家で歴代総理大臣(首相)は、2022年9月時点で6名いらっしゃいます。

  • 伊藤博文氏(初代・第5代・第7代・第10代 内閣総理大臣)
  • 山縣有朋氏(第3代・第9代 内閣総理大臣)
  • 松方正義氏(第4代・第6代 内閣総理大臣)
  • 西園寺公望氏(第12代・第14代 内閣総理大臣)
  • 吉田茂氏(第45代・第48代 ・第49代・第50代・第51代内閣総理大臣)
  • 安倍晋三氏(第90代・第96代 ・第97代・第98代内閣総理大臣)

国葬された日本人一覧も!

一覧表にしてご紹介しました。

皇族の方々も含めると、現時点では29名の方々が国葬されています。

昨今、騒がれている国葬ですが、皇族の方々はもちろんのこと、歴代の総理大臣や、日本を守ってくれた軍人の方などたくさんの方がいらっしゃいました。

生前の働きを称え、ご冥福をお祈りいたします。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございましたm(_ _)m